南山大学 |
VS |
愛知大学 |
4 |
タッチダウン |
3 |
2-2 |
PAT(1Point) |
3-3 |
2-0 |
PAT(2Point) |
0-0 |
1-1 |
フィールドゴール |
2-1 |
0 |
Safety |
0 |
|
17 (12-5-0) |
1st Down (ラン-パス-反則) |
20 (9-9-2) |
27-125yds (27-11-3) |
パス回数-獲得ヤード (試投-成功-インターセプト) |
22-159yds (22-11-2) |
36-245yds |
ラン回数-獲得ヤード |
22-93yds |
63-370yds |
攻撃回数-獲得ヤード |
44-252yds |
|
10-▲74yds |
反則回数-損失ヤード |
6-▲34yds |
1-1 |
ファンブル回数-喪失 |
0-0 |
|
26:57 |
TIME OF POSSESSION |
21:03 |
6/12 |
3rd Down Conversions (成功/試行) |
4/10 |
0/0 |
4th Down Conversions (成功/試行) |
0/0 |
2016年4月17日、港サッカー場。
2016 CRUSADERSの春季初戦。
ここ二年間、CRUSADERSは愛知大学戦に始まり愛知大学戦に終わるシーズンを送ってきた。
何かと縁を感じずにはいられない相手に、選手達も一層気合が入る。
さらにこの試合は両校ともに新歓試合という位置付けの試合であり、たくさんの新入生も駆けつけてくれている。
なんとしても勝利をプレゼントしたい!
【1Q】
CRUSADERSのキックで試合開始。
しかしここはキックがサイドラインを割り、ペナルティにより愛知大学の自陣35ヤード地点からのオフェンスとなる。
開始早々、相手オフェンスにオプションプレーからのQBキープにより一気にゴール前15ヤードまで進まれてしまう。
ここでなんとか踏ん張りたいところ。
一度はフレッシュを許すものの、ラン・パスどんなプレーにも絡んでくる万能タイプの3回生LB#10渡辺の鋭いタックルなどにより、フィールドゴールの3点のみに抑える。(0-3)
CRUSADERSのリターンで試合再開。
ユーティリティプレイヤー#3加藤(雅)がスルスルと相手のタックルをかわし、自陣33ヤード地点から反撃開始となる。
オフェンスを率いるのはスターター3年目、強肩を持つ司令塔QB#16古賀である。
ファーストプレーから、オープンへのランと見せかけボールをQBへ戻し、相手ディフェンスの奥を狙うパスを投じるスペシャルプレー!
しかしここはインターセプト。
いきなりターンオーバーを奪われてしまう。
代わるCRUSADERSディフェンスは、2度のパスインターフェアもありゴール前へ攻め込まれると、最後はQBにエンドゾーンへ駆け込まれタッチダウン。
悪い流れが続いてしまう。(PAT成功、0-10)
愛知大学のキックオフで試合再開。
ディフェンスのためにもなんとか得点したいCRUSADERSオフェンス。
RB#3加藤(雅)の中央を突くランやWR#8塗師へのショートパス、RB#6神戸の相手を引きずる頼もしい走りでフレッシュを重ねていく。
最後は、QB#16古賀がエンドゾーンへ入り込んだWR#8塗師へパスをヒットしタッチダウン!
嫌な流れを断ち切る見事なドライブだった。(PAT成功、7-10)
CRUSADERSのキックで試合再開。
愛知大学へビッグリターンを許してしまったかと思われたが、ここは反則で愛知大学の自陣23ヤード地点からの攻撃。
このシリーズ、CRUSADERSディフェンスはブリッツを入れていくもQBへ届かず、パスを決められランアフターキャッチで一気に自陣12ヤード地点へ攻め込まれてしまう。
しかしここは期待大の2回生LB#50橋本の見事なロスタックルもありフィールドゴールトライに抑える。
さらに、愛知大学はキックを失敗。
この地点からCRUSADERSのオフェンスとなり、第1Qが終了した。
【2Q】
エンドが変わってのCRUSADERSオフェンスだが、思うようにプレーを通せずパントへ追い込まれる。
愛知大学が自陣40ヤード地点から攻撃開始。
このシリーズで、何かやってくれそうな雰囲気を持つLB#47肥田野がパスをインターセプト!やはりやってくれた!
CRUSADERSオフェンスはハーフライン付近からの攻撃。
QB#16古賀のスクランブルやRB#6神戸のランにより、レッドゾーンへ侵入する。
しかし、奥のターゲットへと放り込んだパスはエンドゾーン内で相手DBが前へ上手く割り込みインターセプト、攻守交代となる。
タッチバックにより、自陣20ヤード地点からとなる愛知大学の攻撃。
CRUSADERSディフェンスは、幾度もサードダウンへ追い込むが、要所でパスを通され攻め込まれていく。
自陣までは攻め入られたものの、先程もいいプレーを決めた2回生LB#50橋本、ラストイヤーである4回生としての、そしてチームの主将としての気迫がこもったハードタックルが持ち味の主将LB#52浅見、コンバートされどんどん芽を出しているDL#88趙のロスタックルでパントへ追い込む。
そしてCRUSADERSオフェンスの自陣20ヤード地点からの攻撃。
前半の残り時間が少ない中、なんとかタッチダウンまで持っていきたいCRUSADERSオフェンスは、QB#16古賀の強力なパスオフェンスを中心に攻撃を展開していく。
卓越した能力を持つエースWR#2伊東の華麗なランアフターキャッチ、WR#8塗師のサイドライン際でのナイスなキャッチなど、さすがとも言えるパスオフェンスが力を発揮しゴール前へ。
最後はRB#6神戸が何人も相手を引きずったままエンドゾーンへボールを運び、タッチダウン!
会場がどよめくほど力強いエフォートであった。(PAT成功、14-10)
14-10とリードし、試合は後半へ。
最後のシリーズで逆転はしたものの、両チームいいプレーが出ており、まだどちらの流れとも言えない状況。
後半のリターンからビッグプレーを狙い、一気に愛知大学を突き放したいところだ。
【3Q】
CRUSADERSのリターンで後半開始。
ビッグリターンを期待したが、キックはタッチバックとなり、自陣25ヤード地点からの攻撃となる。
後半からオフェンスを指揮するのは、軽快なカットを魅せるランも持ち味のオフェンスリーダー、QB#4土本だ!
パスだけでなくランも期待できる、見ていておもしろい選手である。
ここでいきなり、小柄な体へいっぱいにポテンシャルを詰め込んであるRB#28佐藤が相手をぶっ飛ばしフレッシュをもぎ取る!
さらにRB#3加藤(雅)がオープンを駆け上がり、WR#12加藤(舜)は気迫のキャッチでフレッシュを取り、ゴール前まで攻め込む。
しかしこのゴール前の攻防は、ランを警戒しフロントを厚くしてきた愛知大学ディフェンスに軍配があがる。
CRUSADERSオフェンスはタッチダウンを取りきれず、フィールドゴールで3点を獲得した。(17-10)
CRUSADERSのキックで試合再開。
カバーチームが大きなリターンを許さず、愛知大学は自陣からの攻撃となる。
そして早速、シリーズ開始2プレー目でLB#10渡辺が見事なインターセプト!
ディフェンスリーダーとしての存在感を示す素晴らしいプレーだ!
彼は流れを変えるプレーができる「持っている」選手である。
CRUSADERSオフェンスは、敵陣32ヤード地点という絶好のフィールドポジションからの攻撃。
しかし、このシリーズでオープンへのランを展開するRBからWRへボールをトスし逆サイドを突くリバースプレーを試みるが、このトスが上手くいかずファンブル。
これを愛知大学にリカバーされ、自陣までボールを運ばれてしまう。
流れを完全に持ってきたかと期待していただけに、痛恨のプレーとなった。
CRUSADERSディフェンスはオフェンスのミスをカバーするべく、ハードタックラーの主将LB#52浅見の低く速いタックルや、またもやってくれたLB#47肥田野のロスタックルでパントに抑えた!
CRUSADERSオフェンスは、ディフェンスの奮闘に答えるべくなんとか得点したかったが、ここは上手く噛み合わずスリーアンドアウト、パントで攻守交代となる。
このパントでCRUSADERSはあまり陣地を回復できず、愛知大学は敵陣35ヤード地点から攻撃。
CRUSADERSディフェンスが、愛知大学オフェンスを3rd down 8ヤードへ追い込んだところでクォータータイム。
第3Qを終わって1ポゼッション差。
これは最後まで行方の分からない試合展開となりそうだ。
全てを決める第4Qに、新入生も目が離せないようだった。
【4Q】
最終の第4Q開始。
ここはCRUSADERSディフェンスがサードダウンもしっかり守ってパントへ。
この愛知大学のパントが上手く決まり、CRUSADERSは自陣ゴール近くからのオフェンスを強いられると、ランが上手く止められてなかなかゲインできない。
3プレーでパントとなるが、ここもプレッシャーをかけられ上手く陣地を回復できず、愛知大学は敵陣33ヤード地点からの攻撃となる。
この好機を活かす愛知大学オフェンス。
ラン、パスとプレーを通し、ゴール前へ進んでいく。
最後はパスプレーで同点となるタッチダウン。
勝利の女神はどちらへ微笑むのか、いよいよわからなくなってきた。(PAT成功、17-17)
CRUSADERSは直後のリターンで#3加藤(雅)がビッグリターン!
一気に敵陣へ駆け上がる!と思われたが、前半の愛知大学のように、反則で幻のリターンとなる。
流れをつかみたい場面だっただけに悔しいプレーだ。
さらにCRUSADERSオフェンスは思うようにランが通らず、パスを投じるもここで愛知大学DBにボールをインターセプトされそのままリターンタッチダウン・・・第4Q開始から一気にリードを奪われてしまった。(PAT成功、17-24)
何としてもタッチダウンが欲しいCRUSADERSオフェンスだったが、シリーズ開始直後立て続けにミスをしてしまい3rd downロングに追い込まれる。
しかし、ここはQB#4土本からWR#2伊東への息の合ったパスでなんとかフレッシュ!
次のプレーでも反則をしてしまうが、その直後のことであった。
RB#6神戸がタックルを外すと、そのままスピードに乗り愛知大学ディフェンスを置き去りにし、66ヤードの独走タッチダウン!
トップスピードに達した彼を止められる選手は果たしているのだろうか。
ここで、CRUSADERSは愛知大学をリードするべく2ポイントコンバージョンを選択。
QB#4土本に代わりフィールドに入ったQB#16古賀がエンドゾーン端へと放物線を描いたパスを放る。
これが3回生WR#2伊東の手へ収まり、コンバージョン成功かのように思われたが、パスはインコンプリート。
逆転とはならなかった。(PAT失敗、23-24)
もう時間がないCRUSADERSは、オフェンスを続けるべくオンサイドキックを敢行。
このキックは高くバウンドし、一度は愛知大学のリターンチームの手に当たるも弾かれたボールをCRUSADERSのカバーチームが見事にキャッチ!
これにより、CRUSADERSオフェンスがハーフライン付近からの攻撃を始める。
このドライブで得点することができれば勝利はグッと近づくが、逆にできなければ絶望的な状況となる。
残り時間がわずかな中で、プレッシャーのかかる2ミニッツオフェンスを率いるのはやはりこの男しかいない、4回生QB#16古賀の登場である。
CRUSADERSオフェンスは、ショットガンフォーメーションからパスを中心に、時間を上手く使いながら攻め立てていく。
WR#8塗師、WR#3加藤(雅)、WR#2伊東の3回生レシーバートリオがそれぞれターゲットとなり一気にレッドゾーンへ!
4回生QB#16古賀もパスだけでなく自身のスクランブルで勝ちへの執念を見せ、ゴール前2ヤードへと攻め込む。
この攻撃の3rd downでの中央へのランプレー。
この試合通してランゲームの立役者となっていた、4回生OL#58水田を筆頭にしたOL陣が相手フロントをここぞとばかりに押し込みホールをこじ開けると、2回生RB#28佐藤が小さな体を力一杯にねじりこませ劇的タッチダウン!
2ポイントコンバージョンは失敗に終わるも、最後の最後でリードを奪い返した!(PAT失敗、29-24)
残り時間9秒となり、CRUSADERSのキックで試合再開。
愛知大学のリターンをしっかりと仕留めたところで試合終了。
29-24でCRUSADERSの今季初勝利を飾ることができた!
しかし、初勝利は掴んだもののまだまだ課題も見受けられた。
反則やターンオーバーの多さ、プレーの精度などもっと改善することはたくさんある。
日々の練習で一つひとつクリアにして秋に向けて急成長していって欲しいと切に願う。
ひとまずは 初勝利おめでとうCRUSADERS!頑張れCRUSADERS!
(レポート By 12生 水野氏)
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